日本のアニメ制作について

いただくお問い合わせの中で (とくに海外から)アニメの制作工程を教えてほしいというクライアントさんがいらっしゃるのでアニメの制作工程について 簡単に説明させていただきたく思います。

アニメ制作における工程は、大きく分けて3つのセッションに別れています。

プリプロダクション
これから制作するアニメの準備をする工程のことで、建物をつくる段階において設計図をつくることが大事なのと同様によいアニメをつくる段階においては、実は1番重要な工程といえます。

通常の元請けとよばれるアニメスタジオでは、次の制作工程(プロダクション)の1年ほど前には、話し合われています。この段階で、どのようなアニメをつくるか?脚本や世界観の決定、監督や声優のキャスティングが行われます。

プロダクション
実際に制作を行う工程です。プリプロダクションでつくられた設計に基づき アニメが制作されていきます。ただし この段階においてつくられるのは映像の部分だけになります。

ポストプロダクション
できあがった映像の仕上げの工程です。完成した映像を編集したり、それに音を加えたり、していきます。

これらの工程は、映画など他のメディアについても同じです。

 

プリプロダクション 企画 作品のコンセプト、シリーズの構成、スタッフを誰にするか、声優など配役など決めていきます。
脚本作成  シリーズ構成で決められた展開にしたがい、脚本家が各話の脚本を制作していく。
設定・デザイン  キャラクターやメカニックのデザイン、背景のイメージボードを制作していく。この時点で、作品のテイストが決められる。
絵コンテ作成 完成した脚本、デザインや設定を元に カット割りやカメラワークを決めていく。 
プロダクション レイアウト  絵コンテに基づいて、各カットのカメラアングルやキャラ、背景などの配置を決めていく作業。
原画  レイアウトからアニメーションへ移す工程。アニメーション作業のポイントとなる止め画を制作する。動くのタイミングは、カットシートに記入される。
動画  原画で作られたポイントとなる画で 各モーション間をつなぐ画を制作する工程。
色指定・仕上げ  各場面やシーンによって色を変更、それに基づいて色塗りの作業をしていく。
美術  レイアウトを元に背景を制作。
撮影・特殊効果  アニメーション素材、背景を合成し撮影する作業。この時、光などの特殊効果も追加される。
ポストプロダクション 編集 撮影により完成したカットを編集し繋げて行く作業。
アフレコ   各キャラクターを担当する声優が、編集により完成した映像に合わせてセリフを吹き込む作業。
ダビング

 アフレコで作られた声音声、BGM、効果音などを映像に合わせて入れていく作業。基本的には、これで完成。